好きって純情

好きになりすぎると、失うことを想ってしまうけど、それでも好きになることを辞められない

ありえない夢の続きを掴みたい

 

 

私は増田貴久の全てが大好きだ。

 

私は増田さんの作る世界を余すことなく見たいし、増田さんの夢は全力で応援したい、その夢が叶ったならば自分のことのように嬉しい。そして、何より増田さんの愛するものは私も愛したいし、増田さんの見る世界が笑顔に溢れて幸せであることを願っている。私にとって、増田さんはそんな存在だった。

 

増田さんが何より愛しているもの、それはNEWSだ。

 

何万人といるファンの1人の私が断言するのもおこがましいが、増田さんをずっと応援し続けている私にはそう見えていた。だから私は、増田さんの愛するNEWSのことも大好きだし、大切だった。

 

 

この大前提を踏まえたうえで、6月19日の3人のファンクラブに向けた動画、6月23日の手越祐也による緊急会見、その後のOPENRECでの配信、そして6月24日にNEWSRINGにて綴られた増田さんの言葉の全てを、私なりに消化できたので、自己満足でお気持ち表明をしたい。

 

結論から言うと、私はNEWSだけを応援することに決めた。

私は、手越祐也の担当ではなかったけれど、イッテQでの手越祐也しか知らない一般人より、何百倍も手越祐也の魅力を知っていた自信はある。それに、私が大好きな増田さんの唯一無二の相方は、まぎれもなく彼だった。NEWSでありテゴマスである手越祐也が大好きだった。

だから、19日の3人の動画を見た時、心底手越祐也を嫌いになりそうだった。いや、あの時は嫌いと言い切ってたかもしれない。事務所から活動自粛を発表された時から退所に至るその日まで、3人の謝罪を何度も聞いてきたけれど、ジャニーズ事務所手越祐也からの言葉は一度もないまま、彼は去っていった。なぜ、事務所の意向に従ってステイホームをしていた、全員が自らSmileUpProjectに参加していた3人が、頭を下げているのだろうか。4人のNEWSを守れなかったと痛々しそうに話す3人と、突如Twitterに現れたスーパーポジティブな手越祐也、この温度差があまりにも大きすぎて、脳で理解するより先に怒りの感情を覚えた。これは、前日18日のJWHL(長いので略)での3人のパフォーマンスで、ステージに居ない彼に向けられた思いが、前向きなものであるだろうと解釈してしまった私も悪かった。いつかまた4人で、そう抱いた私の淡い期待を、手越祐也に踏みにじられたと感じてしまった。

 

しかし、これだけで私が手越祐也を嫌いになる、それはできなかった。できたらもっと楽だったのかもしれないが。私は、誰よりもファンに向けて愛を届けている姿も、メンバーを愛しメンバーに愛され照れながら笑う姿も、限界なんてないと言わんばかりの全力の歌声も、ファンの声に感化され涙を流すところも、この目で見ていた。彼は、自他共に認める嘘がつけない人間だ。私が見てきた手越祐也には、全く嘘偽りなんてなかったと信じている。だから、彼が自由に話せる記者会見を見るまで、答えを出す訳にはいかなかった。

 

23日、20時。約2時間近い記者会見だった。頭からケツまでしっかり見た。私には、やっぱり彼の言っていることが理解ができなかった。 緊急事態宣言発令中に、医療従事者と会食をしなくてはいけない理由、そこに女性を同席させた理由、チャリティー企画から外された後に二度目の外出をした理由、全て語られていたが、やっぱり理解ができなかった。しかし私にとってはそこは正直どうでもいい、彼の価値観は、良くも悪くも飛び抜けている。それにここに対する批判は世間の皆様が色々してくれてるだろう。

 

私が外出をした理由なんかより納得できなかったのは、彼が語ったNEWSへの未練だ。ここからは、会見での言葉と同時にOPENRECでの言葉を取り上げたいと思う。彼は会見で、NEWSのメンバーが大好きだと何度も発言していた。わざわざ全員の名前をフルネームで出すくらいだから、その思いは相当なものだろう。STORYが開催されないと知り、とても残念だと発言し、STORYはやりたいとも答えていた。オプレでは、はっきりとNEWSに未練があると言い切り、3人への想い、今でも機会があればNEWSでもテゴマスでも歌いたい、さらにはWORLDISTAの映像チェックをした話など、とんでもない裏話まで話してくれた。

 

はっきり言って、ありえないと思った。円満退社・合意解除とは言っているが、正直退所までの間にメンバーと全く連絡が取れなかったこと、3人が脱退の決定を知ったのが発表の数日前だったことから、少なくともグループとしては全く円満ではない。だから、手越祐也としても、きっとNEWSの3人としても、お互いに未練が残ってしまうのは仕方ないと思う。しかし、未練を残すような形での退所になるきっかけを作ったのは、紛れもなく手越祐也本人だ。それに、5年前から退所の考えを心の片隅に置いていた、ならば遅かれ早かれこうなることは、彼自身が1番理解していたのではないだろうか。彼が泣きそうな表情でメンバーへの愛を語る度に、「だったらなぜやめたんだ」「そんなにやりたいならなんで我慢ができなかったのか」という思いだけが募っていった。こんな感情になるなら、「俺はNEWSが嫌いだった」「STORYなんてどうでもよかった」なんて言ってさっさと1人で前に進んで行ってくれた方がよかったとさえ思った。どうして、前を進む3人にすがりついてくるのか。

 

しかし、私のこのぐちゃぐちゃになった感情を、増田さんはストンと落ちつかせてくれた。

 

2020年6月24日、増田さんによって更新されたNEWSRING。

私は、少なくとも5年間の増田担としての人生で、まだ見たことのない増田さんの姿を見た気がした。

 

今まで増田さんは、増田さんの心の中にある「不安」のような感情を、ファンに向けて吐露することはなかった。あったとしても、「あの時は…」というような過去のことで、今現在リアルタイムでのマイナスな感情をファンに向けている姿を見たことはない。それは、増田さん自身がアイドルとしてのプライドの高さを証明していて、私はそんな増田さんのファンであることが誇りであると共に、本当に少しだけ、寂しい思いもあった。だから、ファンに向けて自分の弱さを綴ってくれた増田さんの文章を見て、増田さんが相当傷ついてることを感じたと共に、増田さんが頼りにしているファンの1人になれていることが嬉しくも感じられた。

 

そして、主語のない、けれど特定の“誰か”に宛てたような、一行のメッセージ。

 

私はこのメッセージを読んで、「ああ、増田さんの中での手越祐也は、過去の人になったんだ」と解釈した。勿論、含みのある表現だったから、増田さんの本意は増田さんしか知る由はなくて、これを読んだ第三者であるファンは憶測でしか語ることでができないけれど、私にとってはこの解釈以外ありえなかった。このメッセージは、相方として17年以上、1番近い場所で手越祐也の姿を見てきた増田さんが送る、最後のメッセージなのであろう。きっと、この言葉を最後に、増田さんは手越祐也の話をすることはないんだな、そう感じさせるくらい、増田さんは「NEWS」として前を向いている。今回の件で、NEWSのメンバー、そしてテゴマスの相方を同時に失った増田さんが1番傷ついて、悔しくて、過去にすがってしまってもおかしくないのに。

 

私は、増田貴久の全てが大好きだ。

 

増田さんが前を向いているなら、私はその背中を追い続けたい。増田さんが見る景色を共に見たいし、増田さんが見ている景色の一員になりたい。増田さんが大切にしている仲間を私も大切にしたいし、増田さんが守りたい宝物は、私の守りたい宝物でもある。増田さんが持っている夢を叶える瞬間を、私もその目に焼き付けたい。増田さんが夢を叶えるために尽力している時間は、私なりに全力で応援したい。NEWSは、まだ夢を叶えていない。私は、NEWSと夢を叶えたい。そしてその先にある、ありえない夢の続きをNEWSと掴みたい。

 

だから、同じ道を歩んでいない手越祐也を、今の私は応援することはできない。なぜなら、私は増田さんのように強くもなければ、小山くんのように優しくもないし、加藤さんのように理性的ではないからだ。納得いかないことが沢山の中で、彼の自由奔放な様を見ると、不本意に彼に向けて刃を向けてしまうかもしれない。そんな浅はかなことを私はもうしたくない。あれほど愛を語ったNEWSを辞めてでも、叶えたい夢があるのなら全力で奮闘してほしいし、その夢を叶えてほしい。YouTubeでの生配信の同接130万人を集めるほど、世間に影響力を与えられる。なんとなく惹かれてしまうカリスマ性も、人の心を震わせるような唯一無二の歌声も、彼の武器はごまんとある。自分が大切だと思った人や物のことを全力で愛する人だから、どうか彼の周りが愛に溢れていることを願っている。いつか、私が素直に彼の活動を応援する日が来たならば、その時はまず彼に大きな愛を送りたい。

 

 

こんなにつらつらと文章を書いているけれど、結局私が1番願っているのは4人それぞれが「幸せ」であること、ただそれだけだ。彼らが、17年間、そしてこの先もきっと、届けて続けてくれる想いを、今は私たちが彼らに大きな声で届けたい。

 

 

「永遠に 君に幸あれ!」